「アジアの壁」を、ついに敵地で打ち破った——。
2026年7月3日、中国・瀋陽で行われたFIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window3。男子日本代表(アカツキジャパン)は、完全アウェーの大声援のなか中国代表を92-73で撃破しました。
この勝利で日本は1次予選を4勝1敗の首位で通過し、最終予選(2次ラウンド)進出を決定。さらにこの一戦は、W杯予選における対中国初勝利という歴史的な意味も持つ、記念すべきゲームとなりました。
この記事では、試合の詳細な戦評・出場メンバーのスコア、そして日本と中国のこれまでの対戦史まで、まるごと振り返ります!
この記事にはアフィリエイト広告が含まれています
📖 目次
- 試合結果サマリー
- クォーター別 戦評
- 出場メンバー個人スコア
- 日本 vs 中国 これまでの対戦史
- ホーバス→桶谷体制への変化
- 佐々木隆成、復活の物語
- 最終予選へ向けて
- まとめ
1. 📊 試合結果サマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | FIBA W杯2027 アジア予選 Window3 |
| 日時 | 2026年7月3日 |
| 会場 | 中国・瀋陽(アウェー) |
| 結果 | 日本 92 – 73 中国 |
| 意義 | 2次ラウンド進出決定/W杯予選 対中国初勝利 |
| 1次予選成績 | 4勝1敗・グループ首位 |
完全アウェーの逆境をものともせず、日本が19点差をつけての快勝。速攻を連発し、敵地ファンを沈黙させる圧巻の内容でした。
2. 🏀 クォーター別 戦評
第1クォーター|苦しい立ち上がりを「ブザービーター」で救う
試合は日本にとって重い入りとなりました。一時14-21と7点のビハインドを背負う苦しい展開。しかし、ここでチームを救ったのがジョシュ・ホーキンソンの連続得点です。
そして第1クォーター残りわずか3秒、富永啓生がブザーと同時に値千金の逆転3ポイントを沈め、22-21と試合をひっくり返します。この一撃を皮切りに、日本は12-0の猛攻を仕掛け、一気に主導権を握りました。
第2クォーター|リードを二桁に
勢いに乗った日本は、堅い守備からの速攻を連発。前半を50-40と10点リードで折り返し、理想的な展開に持ち込みました。川真田のリバウンドから速攻のダンクも勢いをもたらします
第3クォーター|佐々木の連続3Pで突き放す
後半、試合を決定づけたのが佐々木隆成でした。連続スリーポイントでチームを勢いづけ、リードを一気に拡大。74-59と15点差をつけて最終クォーターへ突入します。
第4クォーター|川真田の豪快ダンクでダメ押し
最終クォーターも日本の勢いは止まらず。内外から攻め込み的を絞らせなかった日本、最終スコア92-73。完全アウェーの地で、堂々の勝利を飾りました。
3. 🌟 出場メンバー個人スコア
| 選手 | 得点 | 主なスタッツ |
|---|---|---|
| ジョシュ・ホーキンソン | 27点 | 4REB・3AST・2BLK(チーム最多得点) |
| 渡邊雄太 | 16点 | 4REB(出場30分) |
| 佐々木隆成 | 13点 | 3AST(出場16分・連続3P) |
| 馬場雄大 | 9点 | 10REB・5AST・1BLK |
| 富永啓生 | 8得点 | 第1Q逆転ブザービーター3P |
| 川真田紘也 | 2得点 | 豪快ダンクでダメ押し |
🏅 MVP級の活躍:ジョシュ・ホーキンソン
チーム最多の27得点に加え、リバウンド・アシスト・ブロックとオールラウンドに貢献。まさに大黒柱の働きでした。
🔑 光った脇役たち
- 富永啓生:試合の流れを変えた第1Qの逆転ブザービーターは、勝利の起点に
- 佐々木隆成:わずか16分の出場ながら連続3Pで13得点と、抜群の勝負強さ
- 馬場雄大:得点は9点ながら10リバウンド5アシストと、スタッツ以上の存在感
4. 📜 日本 vs 中国 これまでの対戦史
長らく**「アジアの壁」**として日本の前に立ちはだかってきた中国。今予選での両者の対戦を振り返ります。
🔴 Window2(2026年2月26日)|日本 80-87 中国 ●黒星
W杯予選での最初の対戦は、日本にとって悔しい結果でした。前半は47-33と最大15点のリードを奪う理想的な展開。しかし第3クォーターに0-13のランを浴びて急失速し、逆転負け。予選初黒星を喫しました。
🔵 Window3(2026年7月3日)|日本 92-73 中国 ○白星
そして迎えたリベンジマッチ。日本は前回の反省を活かし、アウェーの重圧をはねのけて19点差の快勝。W杯予選における対中国初勝利を、最高の舞台で成し遂げました。
| 対戦 | 日程 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|
| Window2 | 2026年2月26日 | 日本 80-87 中国 | ● 逆転負け |
| Window3 | 2026年7月3日 | 日本 92-73 中国 | ○ 快勝・初勝利 |
💡 中国は身長・フィジカルでアジア随一を誇る強豪。過去の国際大会でも日本は苦杯をなめてきましたが、近年の強化が着実に実を結び、ついに「壁」を乗り越えました。
5. 🆕 ホーバス→桶谷体制への変化
今回の勝利を語るうえで欠かせないのが、指揮官の交代です。パリ五輪で日本を世界の舞台へ導いたトム・ホーバスが退任し、新たに桶谷大(おけたに だい)ヘッドコーチが就任しました。
交代の経緯
2026年2月2日、日本バスケットボール協会はホーバス監督(59)との契約終了を発表。理由は**「今後の代表強化に関しての方向性の相違」**でした。後任には、琉球ゴールデンキングスを率いていた桶谷大氏(48)が就任。2月26日の中国戦(Window2)から指揮を執り、2028年ロサンゼルス五輪を目指す新体制がスタートしました。
桶谷HCはどんな指揮官?
| 実績 | 内容 |
|---|---|
| bjリーグ優勝 | 2008-09/2011-12(琉球) |
| Bリーグ優勝 | 2022-23(琉球) |
| 天皇杯優勝 | 2025年 |
Bリーグ屈指の名将であり、高いマネジメント力と求心力が評価されての抜擢。「ボスというより“リーダー”的な存在」と評される、選手に寄り添うタイプの指揮官です。
🔄 戦術はどう変わった?
ホーバス時代の武器を捨てるのではなく、進化させるのが桶谷流です。
| 項目 | ホーバス体制 | 桶谷体制(進化点) |
|---|---|---|
| アイデンティティ | 3ポイント&速い展開 | 維持 |
| ハーフコート | 外中心 | ペイントアタック強化(インサイドを起点に) |
| 指導哲学 | 明確な役割付与 | 個の成長を尊重・自主性を促す |
桶谷HCは「3ポイント」と「トランジション(速攻)」という日本の武器を残しつつ、**ボールをインサイドに入れる“ペイントアタック”**を加えることで、攻撃に厚みと多彩さをもたらしました。この中国戦での速攻連発は、まさに新体制の狙いが結実した形と言えます。
6 🆕 佐々木隆成、復活の物語
第3クォーターに試合を決定づける連続3Pを放った佐々木隆成(30)。実は彼、大けがからの奇跡の復活を遂げた選手なのです。
💔 アキレス腱断裂という試練
2025年5月18日、Bリーグ・チャンピオンシップ セミファイナルの琉球戦(GAME2)で、三遠ネオフェニックスのキャプテン・佐々木は左アキレス腱を断裂。全治6〜8カ月という重傷でした。
さらに、2025年12月に復帰を果たすも、復帰戦で再びハムストリングを負傷。度重なる試練が、司令塔を襲いました。
🔥 「怪我の期間は無駄じゃなかった」
それでも佐々木は折れませんでした。約1年4カ月ぶりに日本代表へと帰ってきた彼は、こう語ります。
💬 「怪我の期間は無駄じゃなかった」
「外から見る時間」が、司令塔として新たな視野をもたらした——。コート外からチームを俯瞰したことで、選手一人ひとりの感情に目を配れるようになったといいます。
📈 復帰後のパフォーマンス
| 2025-26シーズン(三遠) | 数字 |
|---|---|
| 平均得点 | 8.8点 |
| 平均アシスト | 5.1本 |
| 持ち味 | 速い攻め&キックアウト |
そして迎えたW杯予選・中国戦。わずか16分の出場で13得点3アシスト、勝負を決める連続3Pと、抜群の勝負強さを発揮。心身ともに強くなった30歳が、日本代表の勝利に大きく貢献しました。「30歳、一番脂が乗る時期」——本人の言葉どおり、再飛躍のシーズンが始まっています。
5. 🚀 最終予選へ向けて
この勝利で日本は1次予選を4勝1敗の首位で通過。堂々の内容で最終予選(2次ラウンド)進出を決めました。
近年の日本代表は、パリ五輪での躍進をはじめ、世界を相手に互角以上に戦える力をつけてきています。ホーキンソン・渡邊・馬場・富永・佐々木といったタレントが揃い、チームの完成度は年々高まる一方です。
目指すはW杯2027本大会、そしてその先へ。この中国戦での快勝は、大きな自信となったはずです。

コメント