大岩ジャパンの軌跡 ― パリ五輪への挑戦を振り返る

Uncategorized

2022年の就任から2024年夏まで、大岩剛監督が率いたU-23日本代表、通称「大岩ジャパン」。アジアの頂点に立ち、パリの地でグループステージを全勝突破するという歴史的な結果を残しながらも、ベスト8の壁に泣いた彼らの足跡を、予選から本戦まで振り返る。

第一章:予選 ― AFC U-23アジアカップ カタール2024

パリ五輪アジア予選を兼ねたこの大会メンバーは下記になります

予選メンバー:AFC U23アジアカップ カタール2024 招集23名

GK

  • 1 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)
  • 12 野澤大志ブランドン(FC東京)
  • 23 山田大樹(鹿島アントラーズ)

DF

  • 2 半田陸(G大阪) / 3 西尾隆矢(C大阪) / 4 関根大輝(柏) / 5 木村誠二(鳥栖)
  • 15 鈴木海音(磐田) / 16 内野貴史(デュッセルドルフ/独) / 21 大畑歩夢(浦和) / 22 高井幸大(川崎F)

MF

  • 6 川﨑颯太(京都) / 7 山本理仁(シントトロイデン/白) / 8 藤田譲瑠チマ(シントトロイデン/白・キャプテン)
  • 10 佐藤恵允(ブレーメン/独) / 11 山田楓喜(東京V) / 20 平河悠(町田)
  • 田中聡(湘南) / 松木玖生(FC東京)

FW

  • 9 藤尾翔太(町田) / 13 荒木遼太郎(FC東京) / 18 内野航太郎(筑波大) / 19 細谷真大(柏)

海外組5名+国内組18名の構成。主将は藤田譲瑠チマが務めた

グループステージ

①4/16 日本 1-0 中国
GK小久保/DF西尾・関根・内野貴史(90分鈴木海音)・高井/MF山本(22分木村)・藤田・山田楓喜(67分藤尾)・松木・平河(67分佐藤恵允)/FW細谷(90分内野航太郎)
→ 8分、松木玖生が値千金の先制点 DF西尾が前半17分に退場するも守り切る

②4/19 日本 2-0 UAE
GK小久保/DF関根・木村・鈴木海音・大畑/MF川﨑(87分内野航太郎)・山本・佐藤恵允・山田楓喜(64分平河)/FW荒木(74分松木)・藤尾(74分細谷)
→ 27分木村誠二、66分川﨑颯太が得点。初戦から7人を入れ替えるターンオーバー。

③4/22 日本 0-1 韓国
GK野澤/DF半田・鈴木海音・内野貴史・高井/MF川﨑(63分藤田)・田中聡(63分松木)・平河(64分佐藤恵允)/FW藤尾・荒木(77分山本)・内野航太郎(77分細谷)
→ 75分に失点し宿敵に競り負け。グループ2位で決勝トーナメントへ。

宿敵・韓国には敗れたものの、決勝トーナメントでその強さを発揮する。

決勝トーナメント

④準々決勝 4/25 日本 4-2 カタール(延長)
GK小久保/DF関根・木村・大畑(114分半田)・高井/MF山本(105分川崎)・藤田・佐藤恵允(83分平河)・山田楓喜(90分荒木)・松木(46分藤尾)/FW細谷(105分内野航太郎)
→ 山田楓喜(2分)先制、2点を取られるも木村誠二(67分)で追いつき、延長で細谷真大・内野航太郎が決めて開催国を撃破。

準々決勝の開催国カタール戦は、まさに死闘だった。開始2分に山田楓喜が先制するも、24分に追いつかれ49分には逆転を許す苦しい展開。それでも67分に同点に追いつき、延長戦の末に4-2で勝利をもぎ取った。

⑤準決勝 4/29 日本 2-0 イラク
GK小久保/DF関根・高井・木村・大畑(90分西尾)/MF藤田(C)・松木(80分川崎)・荒木(79分佐藤恵允)・平河/FW山田楓喜(72分藤尾)・細谷(90分内野航太郎)
→ 28分細谷真大、42分荒木遼太郎で決着。五輪出場権を確定させた一戦。

⑥決勝 5/3 日本 1-0 ウズベキスタン
GK小久保/DF関根・木村・大畑(90分内野)・高井/MF山本(72分山田楓喜)・藤田・佐藤恵允(71分川崎)・松木(62分荒木)/FW藤尾(62分平河)・細谷
→ 途中出場の山田楓喜が後半アディショナルタイムに劇的弾。アジア制覇。

続く準決勝ではイラクを2-0で下し、迎えた5月3日の決勝。相手はウズベキスタン。緊迫のスコアレスが続く中、後半アディショナルタイムに山田楓喜が劇的な決勝弾を叩き込み、1-0で勝利。2016年大会以来、4大会ぶり2度目のアジア制覇を成し遂げ、パリ五輪出場権を勝ち取った。

この功績により、大岩監督は同年10月、AFCアニュアルアワード2023で自身2度目となる男子最優秀監督賞を受賞している。

第二章:本戦 ― パリ2024、グループD無傷の3連勝

パリ五輪では、2008年北京大会以来となるオーバーエイジ選手を使わない編成で臨んだ大岩ジャパン。若い世代だけでどこまで戦えるかが注目された。

本戦メンバー:パリ2024 登録22名(オーバーエイジなし)

GK 小久保玲央ブライアン / 野澤大志ブランドン / 佐々木雅士
DF 内野貴史 / 大畑歩夢 / 西尾隆矢 / 木村誠二 / 関根大輝 / 鈴木海音 / 高井幸大
MF 山田楓喜 / 川﨑颯太 / 植中朝日 / 山本理仁 / 荒木遼太郎 / 藤田譲瑠チマ / 三戸舜介
FW 平河悠 / 藤尾翔太 / 佐藤恵允 / 斉藤光毅 / 細谷真大

登録22名のうち、各試合でメンバー入りできるのは18名まで。アジアカップの主力・田中聡と松木玖生は本戦メンバーから外れ、代わって三戸舜介・植中朝日・斉藤光毅・佐々木雅士が新たに名を連ねた。

グループD

  • 7月24日(ボルドー) 日本 5-0 パラグアイ
    GK小久保/DF木村・高井・関根・大畑(80分西尾)/MF藤田・山本(73分川崎)・三戸(73分藤尾)/FW細谷・斉藤(73分荒木)・平河(34分佐藤恵允)
    → 三戸舜介が2得点(19分、63分)、山本理仁(69分)、藤尾翔太が2得点(81分、87分)という圧巻の大量得点

  • 7月27日(ボルドー) 日本 1-0 マリ
    GK小久保/DF西尾・関根・高井・大畑/MF山本(88分川﨑)・藤田・荒木(57分三戸)/FW斉藤(57分藤尾)・細谷・山田楓喜(69分佐藤恵允)
    → 初戦から3人変更。82分、山本理仁が決勝点。

  • 7月30日(ナント) 日本 1-0 イスラエル
    GK小久保/DF西尾・鈴木海音・木村・内野貴史/MF川﨑(79分藤田)・山本(46分植中)・荒木(79分細谷)/FW佐藤恵允・藤尾・山田楓喜(61分三戸)
    → マリ戦から6人を入れ替える大幅ターンオーバー。後半アディショナルタイムに途中出場の細谷真大が決勝弾。グループステージ3戦全勝を達成。

強豪パラグアイに5得点を叩き込んだ初戦のインパクトは大きく、その後も守備を固めながら着実に勝ち点を積み上げ、グループステージ3戦全勝・首位通過という五輪史上でも際立つ成績でベスト8進出を決めた。

第三章:準々決勝 ― スペインの壁、そしてベスト8で終幕

8月2日、舞台はマルセイユ。相手は優勝候補の一角スペイン。

GK小久保/DF関根・高井・木村・大畑/MF藤田・山本(84分荒木)・三戸(74分植中)・山田楓喜(HT藤尾)/FW斉藤(67分佐藤恵允)・細谷

11分、フェルミン・ロペスにミドルシュートを決められ先制を許すと、73分にも同選手にコーナーキックから追加点を許す。40分には細谷真大がゴールネットを揺らしたものの、VARの末オフサイド判定で同点弾は取り消しに。試合終盤の86分にはアベル・ルイスにも決められ、0-3で試合終了。大岩ジャパンの挑戦は準々決勝で幕を閉じた。

なお決勝に勝ち上がったスペインは、その後開催国フランスとの死闘の末5-3で下し、32年ぶりの金メダルを獲得している。

まとめ::攻守が光った大岩ジャパン

アジア予選での歴史的な優勝、そして本戦グループステージでの全勝突破。オーバーエイジに頼らない若い世代だけでここまで勝ち上がったことは、間違いなく大きな財産となった。準々決勝でスペインという「本家」の壁に跳ね返された悔しさはあるが、優勝したチームに負けたのでパリ世代の日本代表は歴代で屈指のチームだと言えます

このチームで光ったのは GK小久保玲央ブライアン、CB高井幸大を中心とした攻守 小久保は国防とも言われるほどの活躍でした 中盤のボランチは藤田譲瑠チマ、 山本理仁と安定 攻撃はエース細谷真央を中心とした安定感あるチームでした

ただ残念なのはこのチームから北中米W杯に選ばれる選手はいなかったということ。代表の森保監督が率いた東京オリンピック世代が多く残り、実力者が多い中割って入るのは難しかったこともありますがアジアカップ後、大岩監督が日本代表に就任が決まり、今後選ばれる可能性が高くなっていると思います 

現にパリオリンピックのメンバーは半数以上が海外に出ています また今回北中米Wカップに出場した鈴木彩艶、久保建英、鈴木唯人、鈴木淳之介もオリンピックメンバーではないですがこの世代の選手なので決して谷間の世代ではありません 今後のパリオリンピックのメンバーが躍進していくのを期待したいと思います


コメント

タイトルとURLをコピーしました