【観戦記】ジュビロ磐田 vs いわきFC|ヤマハスタジアムで見た新旧の輝き

サッカー・フットサル

ZAWA


2026年5月2日(土)14:00キックオフ
明治安田J2・J3百年構想リーグ 地域リーグラウンド EAST-B 第14節
ヤマハスタジアム(磐田)


試合結果

ジュビロ磐田 1 – 1 いわきFC(PK 2-4)

得点時間選手
先制13分川﨑一輝(磐田)
同点72分木吹翔太(いわき)

スタジアムへ

ゴールデンウィークの5月2日、ヤマハスタジアムへ足を運びました。今回はジュビロ磐田を応援しての観戦です。

ジュビロといえば、中山雅史選手が活躍した黄金期が真っ先に思い浮かびます。「ゴン中山」の愛称で親しまれたあのストライカーへの憧れから、当時はジュビロの熱狂的なファンでした。しかし近年は黄金期を知っているだけに、J1とJ2を行き来しているクラブの現状が少し寂しく感じることもあります。それでも今回スタジアムに来ると、自然と「磐田に勝ってほしい」という気持ちが蘇ってきました。

来場者には帽子のプレゼントもあり、気分良く入場できました。


ヤマハスタジアムの印象

ヤマハスタジアムはピッチとスタンドの距離が近く、とても見やすいスタジアムです。どの席からでも選手の動きがよく見えて、観戦環境としては非常に優れていると感じました。

ただ一点、屋根がないことが気になりました。この日はまだ過ごしやすい気候でしたが、真夏の直射日光や雨の日の観戦はかなり大変そうです。サポーターにとってはそのあたりが少し課題かもしれません。


試合前に注目していた選手:中野陽斗(いわきFC)

試合前からひそかに注目していたのが、いわきFCの中野陽斗選手(DF・181cm)です。

昨年度の高校サッカー選手権で優勝した神村学園の主力選手として活躍し、インターハイと選手権の二冠を達成。U-19日本代表にも選ばれたルーキーです。

実際にプレーを見ると、期待通りの落ち着きでした。高卒1年目とは思えない冷静な判断力があり、フィジカル的にもしっかりしていました。今後の成長が非常に楽しみな選手です。


試合内容

前半:いわきペースも磐田が電光石火のカウンター

立ち上がりからゲームを支配したのはいわきFCでした。パスをつないでゴールに向かう攻撃的なサッカーは見ていて非常にわかりやすく、シュート数も最終的に14本(磐田は7本)とその差は明らかでした。

しかし前半13分、磐田が見事なカウンターを決めます。川﨑一輝が先制ゴールを奪い、磐田が先手を取りました。内容でいわきが上回りながらもスコアでは磐田がリードするという展開になりました。

42歳・川島永嗣、衰えを感じさせない存在感

実はこの試合、個人的にもうひとり楽しみにしていた選手がいました。元日本代表GKの川島永嗣選手(42歳)です。

W杯3大会連続出場を果たした日本サッカー界のレジェンドが、今もJ2のピッチに立っているという事実だけで胸が熱くなります。実際にプレーを見ると、その期待は裏切られませんでした。前半の落ち着いたセーブはもちろん、一つひとつのゴールキックやフィードの精度が際立っており、42歳という年齢を一切感じさせないプレーを見せてくれました。これからも長く現役を続けてほしい選手のひとりです。

後半:木吹翔太という規格外の存在

後半も流れはいわきでした。そして72分、この日最も印象に残るゴールが生まれます。

得点者は木吹翔太選手(203cm・90kg)。スタジアムのどこにいても目立つ圧倒的な体格で、ゴールキックのターゲットとしてはもちろん、遠くからでも一目でわかる存在感です。

しかし驚いたのはそのポジションです。203cmの大型選手がCBでもワントップでもなくウイングをこなしているのです。高さと強さを持ちながらサイドを駆け上がるプレーは、まさに規格外と言えます。この日はフル出場。まだ19歳(2006年生まれ)であることを考えると、今後さらに磨かれれば代表クラスに成長する可能性を秘めた選手だと感じました。サンフレッチェ広島からの育成型期限付き移籍という立場も、それだけの期待を受けている証拠でしょう。

PK戦:いわきが4-2で制す

1-1のまま延長・PK戦へ。PK戦はいわきが4-2で制し、試合を締めくくりました。


ゴール裏サポーターの迫力

磐田ゴール裏のサポーターの応援は圧巻でした。試合内容が物足りない時間帯でも声援が途切れることなく、スタジアム全体を鼓舞し続けていました。ああいう熱いサポーターの存在があってこそ、選手も戦えるのだと改めて感じました。


総評

率直に言えば、内容はいわきの方が上のように思えました。ボール保持、シュート数、攻撃の形、どれをとってもいわきが磐田を上回っていました。磐田の得点もカウンターからの1点のみで、チームとして攻撃の形を作れていたとは言いにくい内容です。

中山雅史選手が躍動した黄金期を知るファンとしては、あの頃の輝きをもう一度見たいという思いが強いだけに、現時点でのジュビロにはJ1昇格へ向けてまだ大きな課題があると感じました。今後の巻き返しに期待したいところです。

一方でいわきFCは、木吹選手・中野選手をはじめ若い才能が揃っており、今後が非常に楽しみなチームです。川島選手のベテランの輝き、若手の台頭、そして熱いゴール裏の声援と、見どころの多い観戦でした。観戦記念にもらった帽子を手に、充実した気持ちでヤマハスタジアムを後にしました。


コメント

タイトルとURLをコピーしました