2026年5月25日、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いるスペイン代表が北中米ワールドカップのメンバー26名を発表しました。最大の話題はレアル・マドリード所属選手がゼロという史上初の異常事態。一方でラミネ・ヤマル(18歳)を筆頭にバルセロナから最多8人が選出されるなど、新世代スペインの完成形ともいえる布陣が完成しました。グループHに入ったスペインは、ウルグアイ・サウジアラビア・カーボベルデと対戦します。
🇪🇸 スペイン代表の歩み——カタールW杯後から今大会まで
第1章:カタールW杯(2022年)——PK敗退の屈辱
カタール大会でスペインはグループEを2位で突破しましたが、ラウンド16でモロッコとスコアレスドローに終わりPK戦の末に敗退。ルイス・エンリケ監督退任という大きな転換点となりました。
第2章:デ・ラ・フエンテ監督就任(2023年)——U世代で実績を上げた異色の指揮官
U-21代表やオリンピック代表を率いて実績を積んできたルイス・デ・ラ・フエンテがA代表の指揮官に就任。就任当初は批判的な声もありましたが、徐々に若い世代をチームに融合させ、スペイン代表に新しい風を吹き込みました。
第3章:EURO 2024(2024年夏)——史上4度目の欧州王者に輝く!
7試合全勝の完全優勝でEURO 2024を制覇。決勝でイングランドを2-1で下し、2012年以来12年ぶりの欧州王者に返り咲きました。この大会ではラミネ・ヤマル(当時17歳)がMVP級の活躍を見せ、ニコ・ウィリアムズとともに新世代スペインの象徴となりました。デ・ラ・フエンテ監督は「U-21・オリンピック・A代表」の三世代を制覇した唯一の監督として歴史に名を刻んでいます。
第4章:W杯欧州予選(2025年)——8試合8勝の圧倒的強さ
W杯欧州予選では8試合全勝・22得点4失点という圧倒的な内容でグループ首位通過。世界ランキング1位を誇るスペインは今大会の最大優勝候補として北中米に乗り込みます。
📊 カタールW杯後の主な成績まとめ
| 大会 | 成績 |
|---|---|
| カタールW杯2022 | ラウンド16敗退(PK負け) |
| EURO 2024 | 優勝(7試合全勝) |
| W杯欧州予選 | 8試合8勝・首位通過 |
| UNLグループ | 無敗でグループ突破 |
🧤 GK(ゴールキーパー)3名
1. ウナイ・シモン(Unai Simón)
生年月日: 1997年6月11日(28歳)
所属: アスレティック・ビルバオ(スペイン)
身長: 190cm
カタール大会・EURO 2024ともに正GKとして活躍してきたスペインの守護神。冷静なセービングと高い足元の技術で、デ・ラ・フエンテ体制でも揺るぎない第一GKの地位を維持しています。2024-25シーズンもビルバオで好パフォーマンスを継続しており、今大会でも正GKとしての出場が濃厚です。
2. ダビド・ラヤ(David Raya)
生年月日: 1995年9月14日(30歳)
所属: アーセナル(イングランド)
身長: 183cm
アーセナルでプレミアリーグの強豪相手に安定したパフォーマンスを見せる第2GK候補。足元の技術に優れたモダンGKとして欧州トップクラスの評価を受けています。シモンに何かあった際の頼もしいバックアップです。
3. ジョアン・ガルシア(Joan García)
生年月日: 2001年7月12日(24歳)
所属: FCバルセロナ(スペイン)
身長: 186cm
エスパニョールからバルセロナへ引き抜かれた若手GK。世代交代を見据えた3番手として今大会での経験が将来の財産となる選手です。
🛡️ DF(ディフェンダー)8名
4. パウ・クバルシ(Pau Cubarsí)
生年月日: 2007年1月22日(19歳)
所属: FCバルセロナ(スペイン)
身長: 185cm
驚くべきことに、今大会最年少クラスの19歳のCB。バルセロナの守備の要として、その年齢を感じさせない落ち着きと技術的な高さでリーガ・エスパニョーラを席巻しています。2007年生まれながら大舞台での物怖じしないプレーはすでにスペイン代表の柱であり、次世代のバルセロナ・スペインを背負う存在です。今大会が初のW杯出場となります。
5. エリック・ガルシア(Eric García)
生年月日: 2001年1月9日(25歳)
所属: FCバルセロナ(スペイン)
身長: 181cm
カタール大会・EURO 2024ともに代表に帯同してきたCB。バルセロナでクバルシとCBコンビを組み、スペイン代表でも同様のパートナーシップを発揮します。ビルドアップ能力の高さがポゼッションサッカーを得意とするスペインに合致しています。
6. エメリク・ラポルト(Aymeric Laporte)
生年月日: 1994年5月27日(32歳)
所属: アスレティック・ビルバオ(スペイン)
身長: 189cm
スペイン国籍を取得し代表に加わったフランス生まれのCB。マンチェスター・シティからアル・ナスルを経て古巣ビルバオに復帰しており、豊富な経験と高いビルドアップ技術をチームにもたらします。EURO 2024の優勝メンバーでもある頼れるベテランDFです。
7. マルク・ククレジャ(Marc Cucurella)
生年月日: 1998年7月22日(27歳)
所属: チェルシー(イングランド)
身長: 172cm
チェルシーで安定したパフォーマンスを継続する左SB。EURO 2024での活躍が記憶に新しく、特に決勝のイングランド戦ではハンドの疑惑があったものの守備で存在感を示しました。左サイドでの積極的な攻撃参加と粘り強い守備が持ち味です。
8. アレックス・グリマルド(Álex Grimaldo)
生年月日: 1995年9月20日(30歳)
所属: バイエル・レヴァークーゼン(ドイツ)
身長: 168cm
元バルセロナのアカデミー出身で、ベンフィカを経てレヴァークーゼンへ移籍し大きな飛躍を遂げた左SB。2023-24シーズンのレヴァークーゼン無敗優勝の立役者として世界中に名を知らしめました。左サイドを切り崩す攻撃性と鋭いクロスが強力な武器です。
9. ペドロ・ポロ(Pedro Porro)
生年月日: 2000年1月13日(26歳)
所属: トッテナム・ホットスパー(イングランド)
身長: 177cm
スポルティング・リスボンからトッテナムへ移籍し、プレミアリーグで地位を確立した右SB。攻撃参加の積極性と豊富なスタミナでスペインの右サイドを支える選手です。
10. マルコス・ジョレンテ(Marcos Llorente)
生年月日: 1995年1月30日(31歳)
所属: アトレティコ・マドリード(スペイン)
身長: 184cm
本来はMFですが右SB・MFをこなせるポリバレントな選手。アトレティコで長年活躍するユーティリティプレーヤーとして、チームのあらゆるピンチを救える存在です。
11. マルク・プビル(Marc Pubill)
生年月日: 2003年9月29日(22歳)
所属: アトレティコ・マドリード(スペイン)
身長: 174cm
アルメリアからアトレティコへ移籍した若手右SB。スピードと攻撃性が持ち味の22歳で、今大会に向けてスペインの将来を担う新鋭として期待されています。
⚙️ MF(ミッドフィールダー)7名
12. ロドリ(Rodri)
生年月日: 1996年6月22日(29歳)
所属: マンチェスター・シティ(イングランド)
身長: 191cm
2024年のバロンドール受賞者。2023-24シーズンのマンチェスター・シティでの圧倒的なパフォーマンスが評価されてヴィニシウスをわずか41ポイント差で退け、スペイン人として初のバロンドールを獲得しました。その後右膝前十字靭帯を断裂する重傷を負い約1年の長期離脱を経験しましたが、2025-26シーズンに復帰。今大会でその真価を再び世界に示します。「スペインサッカーの要」として守備的MFでの絶対的な存在です。
13. ペドリ(Pedri)
生年月日: 2002年11月25日(23歳)
所属: FCバルセロナ(スペイン)
身長: 174cm
次世代スペインを象徴する技巧派MF。デビュー当初から「新イニエスタ」と称されてきた天才で、カタール大会・EURO 2024ともに代表の中心を担ってきました。2022〜2024年は怪我に悩まされた時期もありましたが、2025-26シーズンはケガなく安定したシーズンを過ごし、バルセロナと2030年まで契約延長。本来の輝きを完全に取り戻したペドリがW杯の舞台で爆発する準備は整っています。
14. ガビ(Gavi)
生年月日: 2004年8月5日(21歳)
所属: FCバルセロナ(スペイン)
身長: 173cm
2023年に前十字靭帯断裂という大怪我を負いながらも完全復帰を果たした21歳のMF。圧倒的なプレス強度とボール奪取能力、そして狭いスペースを抜け出す技術はスペインの中盤に欠かせない要素です。若くして代表での経験も豊富で、ペドリとのコンビはスペインの「心臓」として機能します。
15. ファビアン・ルイス(Fabián Ruiz)
生年月日: 1996年8月3日(29歳)
所属: パリ・サンジェルマン(フランス)
身長: 189cm
ナポリからPSGへ移籍し、EURO 2024では準決勝のフランス戦で2ゴールという大活躍を見せた技術派MF。189cmの長身でありながら繊細なボールタッチとパス精度を持ち、中盤での存在感は絶大です。
16. マルティン・スビメンディ(Martín Zubimendi)
生年月日: 1999年2月2日(27歳)
所属: アーセナル(イングランド)
身長: 182cm
2025年にリバプール移籍を一度断ってレアル・ソシエダに残留するも、最終的にアーセナルへ移籍した守備的MF。アーセナルでロドリ不在のスペイン代表を支えてきたアンカーで、今大会ではロドリとのダブルボランチも組める選手として戦術の幅を広げます。
17. ミケル・メリーノ(Mikel Merino)
生年月日: 1996年6月22日(29歳)
所属: アーセナル(イングランド)
身長: 191cm
EURO 2024の準々決勝ドイツ戦でロスタイムに劇的な決勝ヘッドを叩き込み、スペインの優勝を大きく引き寄せたMF。アーセナル移籍後も安定した活躍を続けており、スビメンディとともにアーセナル中盤コンビとしてスペイン代表でも機能します。
18. アレックス・バエナ(Álex Baena)
生年月日: 2001年7月8日(24歳)
所属: アトレティコ・マドリード(スペイン)
身長: 171cm
ビジャレアルからアトレティコへ移籍した攻撃的MF。創造性と意外性のあるプレーが持ち味で、ポジション争いが激しいスペイン中盤でついにW杯切符をつかみました。
⚡ FW(フォワード)8名
19. ラミネ・ヤマル(Lamine Yamal)
生年月日: 2007年7月13日(18歳)
所属: FCバルセロナ(スペイン)
身長: 178cm
現在の世界サッカー界で最も輝いている選手の一人、18歳の天才右ウィンガー。EURO 2024の準決勝フランス戦で見せた伝説のビューティフルゴールは世界中に衝撃を与えました。2025-26シーズンはさらなる成長を遂げており、ラ・リーガ28試合16ゴール11アシスト、バルセロナとスペイン代表を合わせた得点関与数が18歳6か月の時点で100に到達するという前人未到の記録を樹立しました。W杯本大会時点でまだ18歳というのが信じられないほどの完成度で、今大会最大の注目選手といっても過言ではありません。
20. ニコ・ウィリアムス(Nico Williams)
生年月日: 2002年7月12日(23歳)
所属: アスレティック・ビルバオ(スペイン)
身長: 182cm
ヤマルとは逆の左ウィンガーとして、EURO 2024ではヤマルと2トップを形成しスペインの優勝を牽引した立役者の一人。兄イニャキ(ガーナ代表)とともにウィリアムス兄弟として知られる存在です。スプリント速度と仕掛けの鋭さは欧州トップレベルで、今大会もスペインの左サイドを担う主力です。
21. ダニ・オルモ(Dani Olmo)
生年月日: 1998年5月7日(28歳)
所属: FCバルセロナ(スペイン)
身長: 177cm
EURO 2024では途中出場から多くの決定的な仕事をこなし、スペインの優勝に貢献した万能型アタッカー。バルセロナへの登録問題で騒動になったことも記憶に新しいですが、今シーズンは安定して出場を重ねています。どのポジションでもこなせるポリバレント性がデ・ラ・フエンテ監督に重宝されています。
22. ミケル・オヤルサバル(Mikel Oyarzabal)
生年月日: 1997年4月21日(29歳)
所属: レアル・ソシエダ(スペイン)
身長: 180cm
EURO 2024決勝のイングランド戦で決勝ゴールを決めたスペインのヒーロー。あの劇的なゴールは歴史に永遠に刻まれることでしょう。ソシエダでは変わらぬ存在感を示しており、勝負強さという点でチーム内でも別格の信頼を勝ち得ています。
23. フェラン・トーレス(Ferran Torres)
生年月日: 1999年2月29日(27歳)
所属: FCバルセロナ(スペイン)
身長: 184cm
マンチェスター・シティから復帰したバルセロナで着実にポジションを確保しているFW。両ウィングとセンターFWをこなせる器用さでスペインの攻撃に深みをもたらします。
24. イェレミ・ピノ(Yeremy Pino)
生年月日: 2002年10月21日(23歳)
所属: クリスタル・パレス(イングランド)
身長: 180cm
ビジャレアルからクリスタル・パレスへ移籍した右ウィンガー。プレミアリーグでの適応に時間を要した時期もありましたが、その後は安定したパフォーマンスを発揮しています。
25. ボルハ・イグレシアス(Borja Iglesias)
生年月日: 1997年1月17日(29歳)
所属: セルタ・ビゴ(スペイン)
身長: 186cm
リーガで安定した得点力を誇るセンターFW。モラタ不在の中でスペインのポストプレー要員として選出されました。高さとポストプレーを活かした起点となる動きが特徴です。
26. ビクトル・ムニョス(Víctor Muñoz)
生年月日: 2002年2月23日(24歳)
所属: オサスナ(スペイン)
身長: 185cm
スペインの新鋭FWとして今大会初招集を果たした24歳。リーガで活躍するアタッカーとして将来性を評価されての選出となっています。
💔 主な落選選手——時代の終わりを告げる”ゼロ選出”
❌ ダニ・カルバハル(DF/レアル・マドリード)
生年月日: 1992年5月2日(34歳)
EURO 2024優勝の立役者で、大会MVPにも輝いたスペイン代表のキャプテン的存在でした。しかし2024年10月、代表戦中に右膝前十字靭帯断裂・側副靭帯断裂・坐骨神経損傷という複合的な重傷を負い、長期離脱を余儀なくされました。2026年春に復帰を果たしたものの、レアル・マドリードでの出場機会が限られた状態が続き、今回のW杯予備登録からも外れることになりました。「一つの時代の終焉」と現地メディアが報じた、スペイン代表史の節目となる落選です。
❌ アルバロ・モラタ(FW/ACミラン→コモ)
生年月日: 1992年10月23日(33歳)
カタールW杯・EURO 2024の主将として活躍したスペインのFWリーダー。しかし2025-26シーズンはセスク・ファブレガス監督が率いるコモでリーグ戦24試合に出場しながらノーゴールという深刻な不調に陥り、代表への招集機会を失いました。2020年代前半のスペインをけん引してきたエースの落選は多くのスペインファンに衝撃を与えています。
❌ フェルミン・ロペス(MF/FCバルセロナ)
生年月日: 2003年3月2日(23歳)
EURO 2024でも躍動した若手MFですが、2026年春に足の骨折という不運な怪我を負い無念の落選。コンディションが整っていれば確実に選ばれていた実力者で、ファンの惜しむ声が多く聞かれました。
❌ “史上初”レアル・マドリード勢ゼロの衝撃
カルバハルの怪我、ヴィニシウスはブラジル代表、ロドリゴも怪我(ブラジル国籍)、ルカ・モドリッチはクロアチア国籍……さまざまな事情が重なり、スペイン代表にレアル・マドリード所属選手が一人もいないという前代未聞の事態が起きました。スペインの名門リーグを代表するビッグ2のうちの一方がゼロというのは、W杯史上初の出来事。一方でバルセロナからは8人という対照的な結果になっており、現在のスペインサッカーの勢力図の変化を象徴しています。
🌟 【追加特集】スペイン代表 注目選手8人を徹底深掘り
① ラミネ・ヤマル——「18歳の神童」が世界を変える
生年月日: 2007年7月13日(18歳)
所属: FCバルセロナ
現在の世界サッカー界で最も輝く存在といっても過言ではありません。2007年生まれ——今大会開幕時点でわずか18歳でありながら、そのパフォーマンスはすでに世界最高峰に達しています。
EURO 2024準決勝フランス戦で見せた左足の弾丸ミドルシュートは、「世界が見た最も美しいゴールの一つ」と称され、試合翌日が17歳の誕生日というエピソードも世界中に知れ渡りました。
2025-26シーズンはさらに別次元の成長を遂げています。ラ・リーガでは28試合16ゴール11アシストを記録し、18歳6か月の時点でバルセロナとスペイン代表を合わせた通算得点関与数が100に到達。これはメッシやロナウドも成し遂げられなかった前人未到の記録です。今大会でヤマルが繰り広げるであろうパフォーマンスは、サッカー史に刻まれる可能性を秘めています。
| シーズン | 出場 | 得点 | アシスト | 得点関与 |
|---|---|---|---|---|
| 2023-24 | 35 | 7 | 10 | 17 |
| 2024-25 | 33 | 12 | 15 | 27 |
| 2025-26 | 28 | 16 | 11 | 27 |
② ロドリ——バロンドール覇者が満を持してW杯に帰還
生年月日: 1996年6月22日(29歳)
所属: マンチェスター・シティ
2024年10月、バロンドールを受賞したスペインの「中盤の要」。ルイス・スアレス(1960年)以来64年ぶりのスペイン人バロンドール受賞者として、その偉大さを世界に証明しました。受賞式ではヴィニシウスをわずか41ポイント差で退けるという僅差の激戦でした。
しかし、栄光の直後に試練が訪れます。2024年9月のアーセナル戦で右膝前十字靭帯断裂という重傷を負い、バロンドール受賞式には松葉杖で登場するという衝撃的な姿を世界に晒すことになりました。「栄光と重傷の2024年」と現地メディアに表現されたほどです。
長い回復期間を経て2025-26シーズンに復帰しましたが、スペイン代表としてもW杯予選で1年ぶりの復帰を果たし、今大会への参加が決定。完全復活したロドリが中盤に君臨するとき、スペインは世界最強の中盤を手にすることになります。
「1秒速く考え、1秒速く動く」——ロドリが中盤に立つと、ゲームのテンポそのものが変わります。ボール奪取・展開・守備の全てにおいて世界最高クラスのMFです。
③ ペドリ——”新イニエスタ”が完全復活、W杯で真価を示す
生年月日: 2002年11月25日(23歳)
所属: FCバルセロナ
デビュー当時から「次のイニエスタ」と称されてきた天才MFがついに全盛期を迎えています。2022〜2024年は相次ぐ怪我(前十字靭帯・大腿四頭筋など)に悩まされ満足のいくシーズンを送れない時期が続きましたが、2025-26シーズンはついにケガなく完走できるシーズンを迎えており、バルセロナと2030年まで契約延長を締結しました。
今シーズンはラ・リーガで21試合2ゴール7アシストと、得点数こそ多くありませんが、ゲームメイクの質とパスの質は別次元。狭いスペースを抜け出す動き、ワンタッチでの正確な配球、プレッシャーの中でも動じない技術はスペインサッカーのDNAそのものです。今大会はカタールW杯・EURO 2024を経験した23歳が、初の頂点を目指します。
④ ニコ・ウィリアムス——ヤマルとのコンビで”両翼の悪夢”を再現
生年月日: 2002年7月12日(23歳)
所属: アスレティック・ビルバオ
EURO 2024でラミネ・ヤマルとの両翼コンビを形成し、スペイン優勝の立役者となった左ウィンガー。ガーナ代表でプレーする兄イニャキとともにウィリアムス兄弟として知られており、ガーナ系スペイン人として独自のアイデンティティを持ちます。
EURO 2024では決勝のイングランド戦で先制ゴールを決めるなど大活躍。優勝後にはバルセロナ・バイエルン・チェルシー・リバプールなど欧州の名門から争奪戦が起きましたが、ビルバオへの愛着と帰属意識から2035年までの契約延長を選択。「お金のために生まれ故郷のクラブを離れない」という姿勢は多くの称賛を集めました。
2025-26シーズンもアスレティックで25試合6ゴール4アシストを記録。右のヤマル・左のニコという”両翼の悪夢”が今大会でも相手守備陣を切り裂きます。
⑤ ファビアン・ルイス——EURO2024の陰の立役者、PSGでさらに成長
生年月日: 1996年8月3日(29歳)
所属: パリ・サンジェルマン
EURO 2024でスペインを優勝に導いた影のMVPとも言える存在です。特に準決勝フランス戦(2-1勝利)では2ゴールという決定的な活躍でフランスの地元開催を打ち砕き、スペインをファイナルへと導きました。
ナポリからPSGへ移籍後はリーグアンという相対的に注目度の低い舞台でのプレーが続きますが、PSGでの2024-25シーズンは30試合4得点と安定した成績を残しており、2025-26シーズンはPSGのCL制覇にも貢献。189cmという長身でありながら繊細なボールタッチと鋭い縦パスを持ち、スペインの中盤に高さという新しい武器をもたらしています。
⑥ パウ・クバルシ——「2007年生まれ」の守備の天才
生年月日: 2007年1月22日(19歳)
所属: FCバルセロナ
今大会で最も注目すべき若手の一人。ヤマルと同じ2007年生まれという信じられない若さながら、バルセロナの最終ラインを支えるセンターバックとしてリーガ・エスパニョーラで揺るぎないレギュラーの座を確保しています。
特筆すべきはその精神的な落ち着きです。19歳とは思えない冷静なポジショニング、ボールを持ってからの判断の速さ、1対1での強さは「次世代のCB世界最高峰」と呼んでも誰も否定しないほど。バルセロナの黄金時代を支えたプジョルやピケに続くDFの系譜を継ぐ存在として期待されています。今大会が初のW杯出場となる19歳が世界を驚かせます。
⑦ マルティン・スビメンディ——アーセナルが引き抜いた中盤の司令塔
生年月日: 1999年2月2日(27歳)
所属: アーセナル
2025年夏、リバプールからの熱烈なオファーを断ってレアル・ソシエダ残留を選んだことが大きな話題になりましたが、その後アーセナルへの移籍を決断。欧州最高峰のチームでも即座に中心選手となり、守備的MFとしての評価をさらに高めました。
ロドリが長期離脱していたスペイン代表でその穴を埋める役割を担い、今大会ではロドリとのダブルボランチという豪華な中盤も可能。読みの早い守備とシンプルで効果的なボール配球はスペインのポゼッションサッカーを底支えします。
⑧ ミケル・オヤルサバル——”決勝ゴールの男”が再びW杯を制する
生年月日: 1997年4月21日(29歳)
所属: レアル・ソシエダ
2024年EURO決勝、イングランドとの白熱した試合の後半71分に放った左足シュートがイングランドのゴールネットを揺らし、スペインの4度目欧州制覇を決定づけました。あの「決勝ゴール」の瞬間は、永遠にスペインサッカー史に刻まれる名場面です。
前十字靭帯断裂という大怪我から復帰した経験を持つ選手でもあり、逆境を乗り越えてきたメンタルの強さは折り紙付き。ソシエダの主将としてリーダーシップも発揮できるFWで、今大会でも「勝負強さ」という点でチーム内で別格の存在感を持ちます。
⚡ まとめ——スペインは”世代が重なった最強時代”にある
| 選手 | 年齢 | 強み |
|---|---|---|
| ラミネ・ヤマル | 18 | ドリブル・シュート・全てが世界最高峰 |
| ロドリ | 29 | バロンドール覇者、中盤支配力 |
| ペドリ | 23 | ゲームメイク・狭いスペースでの技術 |
| ニコ・ウィリアムス | 23 | スピード・突破・EURO優勝の立役者 |
| ファビアン・ルイス | 29 | 高さ・縦パス・EURO準決勝2ゴール |
| パウ・クバルシ | 19 | 冷静・読み・次世代CB最高峰 |
| スビメンディ | 27 | ボール奪取・守備的MFの安定感 |
| オヤルサバル | 29 | 勝負強さ・EURO決勝ゴールの男 |
2008〜2012年のスペイン黄金時代(シャビ・イニエスタ・ダビド・ビジャ世代)以来、あれほどの強さを誇るスペイン代表が久しぶりに姿を現しています。しかも今回は平均年齢が若く、まだ伸びしろがある。ヤマル(18歳)・クバルシ(19歳)・ガビ(21歳)・ニコ・ウィリアムス(23歳)・ペドリ(23歳)——この5人だけでも今大会が全盛期の入り口に過ぎず、2030年・2034年W杯に向けてさらに強くなる可能性を秘めているのです。
「2008-2012年のような伝説のチームに、永遠の存在になりたい」とデ・ラ・フエンテ監督は語っています。その野望を現実にするための最初の舞台が、この2026年北中米ワールドカップです。
📅 グループH——スペインの対戦日程
| 対戦相手 | グループでの位置づけ |
|---|---|
| ウルグアイ | 実力国・警戒必要 |
| サウジアラビア | 中位グループ |
| カーボベルデ | 初出場・格下 |
現在世界ランキング1位のスペインにとってグループ突破は当然の目標。ウルグアイはカタール大会でも実力を示しており気を抜けない相手ですが、グループ首位通過が有力視されています。
🏆 スペインの優勝可能性
EURO 2024優勝、W杯欧州予選8戦全勝、世界ランキング1位——あらゆる指標でスペインは今大会の最大優勝候補です。
特に注目すべきはその平均年齢の若さ。ヤマル(18歳)、クバルシ(19歳)、ガビ(21歳)、ニコ・ウィリアムス(23歳)と、スカッド全体が恐ろしく若く、それでいて主要大会での経験も豊富です。2008〜2012年の「黄金時代」以来の王朝再建を目指すスペインは、まさに「新無敵艦隊」として世界の頂点に最も近い位置にいます。
まとめ
- メンバー発表5月25日、レアル・マドリード勢ゼロという史上初の衝撃
- バルセロナから最多8人選出、ヤマル中心の新世代スペイン完成
- ラミネ・ヤマル18歳が今大会最大の注目選手
- ロドリ(バロンドール)復帰で中盤の完成度が一段上がる
- カルバハル・モラタ・フェルミンという大物が相次いで落選
- グループHはウルグアイ・サウジアラビア・カーボベルデ、首位通過が目標
- EURO王者として世界一奪還に最も近い存在——「新無敵艦隊」の挑戦が始まる!


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