2026北中米W杯 ブラジル代表26人を徹底解剖!カタール大会から今大会までの歩みとネイマール復帰の全記録
2026年5月18日、ブラジルサッカー連盟(CBF)が北中米ワールドカップのメンバー26名を発表しました。カルロ・アンチェロッティ監督のもと、最高の選手たちが再結集した”セレソン”。前回カタール大会(2022年)からの3年半、各選手はどんな歩みを経てこの舞台に辿り着いたのか。一人一人を徹底的に深掘りしていきます。
🧤 GK(ゴールキーパー)3名
1. アリソン・ベッカー(Alisson Becker)
生年月日: 1992年10月2日(33歳)
所属: リヴァプール(イングランド)
身長: 193cm
カタール大会以降の歩み:
2022年カタールW杯ではブラジルの正GKとして5試合全てに出場。クロアチアとのPK戦では失点を止めることができず、ブラジルはベスト8で敗退しました。しかし個人パフォーマンスは高く評価されています。リヴァプールでは2023-24シーズンにリーグ制覇(プレミアリーグ優勝)に大きく貢献。2024-25シーズンも35試合に出場し、世界最高クラスのセービングとフィード精度を維持しています。代表では揺るぎない正GKとしての地位を守り続け、今大会もファーストチョイスとして大会に臨みます。
2. エデルソン・モラエス(Ederson Moraes)
生年月日: 1993年8月17日(32歳)
所属: フェネルバフチェ(トルコ)※マンチェスター・シティから移籍
身長: 188cm
カタール大会以降の歩み:
カタールW杯後、マンチェスター・シティで2022-23・2023-24と2年連続プレミアリーグ優勝を経験。ペップ・グアルディオラ体制の守備の要として世界屈指のGKに成長しました。2025年夏にシティを退団し、トルコのフェネルバフチェへ移籍。足元の技術を活かしたビルドアップ型GKとして代表ではアリソンに次ぐバックアップ的な立ち位置ですが、実力は折り紙付きです。
3. ウェヴェルトン(Weverton)
生年月日: 1987年12月13日(38歳)
所属: グレミオ(ブラジル)
身長: 188cm
カタール大会以降の歩み:
カタールW杯でも代表メンバーに名を連ねた経験豊富なベテランGK。国内リーグで安定したパフォーマンスを続けており、セレソンの第三GKとして、若手の手本的な存在でもあります。ブラジル国内では”ベストGKの一人”として長年君臨してきた信頼のある守護神です。
🛡️ DF(ディフェンダー)9名
4. マルキーニョス(Marquinhos)
生年月日: 1994年5月14日(32歳)
所属: パリ・サンジェルマン(フランス)
身長: 183cm
カタール大会以降の歩み:
カタールW杯でもブラジル代表の主将を務め、クロアチア戦のPK戦でまさかのPKを外してしまい、チームのW杯敗退の引き金を引く形となりました。あの失意から3年半、マルキーニョスはPSGのキャプテンとして君臨し続けています。2024-25シーズンにはPSGをチャンピオンズリーグ制覇へと導き、「CL王者のキャプテン」として今大会に臨みます。「PSGのように全員でハードワークするチームにしたい」と代表での闘志を語っており、借りを返す決意は人一倍です。
5. ガブリエウ・マガリャンイス(Gabriel Magalhães)
生年月日: 1997年12月19日(28歳)
所属: アーセナル(イングランド)
身長: 191cm
カタール大会以降の歩み:
カタール大会時はまだ代表実績が浅く、今回が実質的に初めてのW杯出場となります。アーセナルではプレミアリーグの強力なCBとして急成長を遂げており、2023-24シーズンに代表デビュー。2024-25シーズンはPFAベストイレブンに選出されるなど英国メディアからも高評価を受けています。強靭なフィジカルとヘディングの強さで現在のブラジル守備陣の中心を担っています。
6. グレイソン・ブレーメル(Gleison Bremer)
生年月日: 1997年3月18日(29歳)
所属: ユヴェントス(イタリア)
身長: 188cm
カタール大会以降の歩み:
カタール大会後にトリノからユヴェントスへ移籍し、セリエAのトップDFとして地位を確立。2023-24シーズンには不運にも前十字靭帯断裂の大怪我を負い長期離脱を強いられましたが、懸命のリハビリで2025年に復帰。2025-26シーズンは完全復活を印象付けるプレーを続け、今大会のメンバー入りを勝ち取りました。怪我からの復活という意味でブラジル代表内で精神的なシンボルにもなっています。
7. ダニーロ(Danilo)
生年月日: 1991年7月15日(34歳)
所属: フラメンゴ(ブラジル)
身長: 184cm
カタール大会以降の歩み:
ユヴェントスに在籍していたカタール大会で代表の右サイドバックとして活躍。その後2025年1月にブラジルの名門フラメンゴへ移籍し、帰国を選びました。34歳の今もポリバレントなDFとして戦力になっており、経験豊富なベテランとして今大会のチームリーダー的な役割も担います。
8. アレックス・サンドロ(Alex Sandro)
生年月日: 1990年1月26日(36歳)
所属: フラメンゴ(ブラジル)
身長: 181cm
カタール大会以降の歩み:
ユヴェントスを退団後、古巣フラメンゴへ復帰した左サイドバック。36歳という年齢はブラジル代表メンバー最年長クラスですが、国内リーグでのパフォーマンスが評価されての選出です。経験値と対人守備能力は今も健在で、若手選手の精神的支柱としても存在感を発揮しています。
9. レオ・ペレイラ(Leo Pereira)
生年月日: 1996年5月11日(30歳)
所属: フラメンゴ(ブラジル)
身長: 189cm
カタール大会以降の歩み:
フラメンゴの守備の柱として着実に実力をつけてきたCB。コパ・リベルタドーレスなど南米での主要大会で経験を積み、セレソンへの道を開きました。ブラジル国内屈指のCBとして安定感と闘志ある守備が魅力です。
10. ウェズレイ・フランカ(Wesley Franca)
生年月日: 2003年9月28日(22歳)
所属: ローマ(イタリア)
身長: 181cm
カタール大会以降の歩み:
今大会最も注目すべき若手DFの一人。2022年当時はまだ19歳で代表実績も浅かったですが、ローマで台頭し右サイドバックとして攻守にわたる貢献でセリエAの注目株に。22歳で初のW杯に臨む期待の若手で、アンチェロッティ監督が将来への布石として選出した選手です。
11. ロジェール・イバニェス(Roger Ibañez)
生年月日: 1998年11月23日(27歳)
所属: アル・アハリ(サウジアラビア)
身長: 188cm
カタール大会以降の歩み:
ローマ在籍時のカタール大会後、2023年にサウジアラビアのアル・アハリへ移籍。欧州サッカーを離れる選択をしましたが、代表への貢献でメンバー入りを果たしました。フィジカルの強さと推進力ある守備が持ち味です。
12. ドウグラス・サントス(Douglas Santos)
生年月日: 1994年6月8日(32歳)
所属: ゼニト(ロシア)
身長: 174cm
カタール大会以降の歩み:
ロシアリーグのゼニトで安定した出場を続ける左サイドバック。地理的にやや注目度は下がりますが、コンスタントなパフォーマンスと代表での経験値が認められての選出。豊富なサイドバック陣の一角を担います。
⚙️ MF(ミッドフィールダー)5名
13. カゼミーロ(Casemiro)
生年月日: 1992年2月23日(34歳)
所属: マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
身長: 185cm
カタール大会以降の歩み:
カタール大会でレアル・マドリードからマンチェスター・ユナイテッドへの移籍直後にW杯を経験。2022-23シーズンはプレミア移籍初年度ながら28試合4得点3アシストと及第点の活躍。しかし2023-24・2024-25とユナイテッドのチーム成績の低迷とともに存在感が薄まった時期もありました。それでも2025-26シーズンは23試合5得点と再び輝きを取り戻しつつあります。コントロールタワーとしての経験と守備力は今のブラジル代表に欠かせない要素であり、W杯後はインテル・マイアミへの移籍が報じられており、今大会がユナイテッドとしての”最後の晴れ舞台”になるかもしれません。
14. ブルーノ・ギマランイス(Bruno Guimarães)
生年月日: 1997年11月16日(28歳)
所属: ニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)
身長: 182cm
カタール大会以降の歩み:
カタール大会でも代表の一員として出場。その後ニューカッスルで目覚ましい成長を見せており、2023-24シーズン37試合7得点、2024-25シーズン38試合5得点と、MFでありながら得点にも積極的に絡む万能型プレーヤーへと進化。2025-26シーズンはここまで28試合9得点とさらに向上し、ニューカッスルのトップスコアラーとなっています。マンチェスター・シティからの関心も報じられるなど欧州屈指のMFとして高く評価されており、今大会のブラジル中盤の核として最も重要な選手の一人です。
15. ルーカス・パケタ(Lucas Paquetá)
生年月日: 1997年8月27日(28歳)
所属: フラメンゴ(ブラジル)
身長: 180cm
カタール大会以降の歩み:
カタール大会時はウェストハムでプレーしており、ブラジル代表でも主力の一人として出場。2024年シーズン、英国サッカー賭博機関による行為に関する調査でFAから長期出場停止処分を受けるというスキャンダルに巻き込まれました。しかしFAの調査は最終的にパケタ側の主張が認められる形で解決し、その後古巣フラメンゴへ復帰。2025-26シーズンはブラジル国内で復活を印象付けるパフォーマンスを見せ、代表への返り咲きを果たしています。
16. ファビーニョ(Fabinho)
生年月日: 1993年10月23日(32歳)
所属: アル・イテハド(サウジアラビア)
身長: 188cm
カタール大会以降の歩み:
リヴァプール時代のカタールW杯後、2023年にサウジアラビアのアル・イテハドへ移籍。欧州を離れたことでセレソン入りは難しくなるかと思われましたが、ディフェンシブMFとしての経験と安定感が評価され今大会に滑り込みました。屈強なフィジカルと正確な読みで中盤の壁として機能します。
17. ダニーロ・サントス(Danilo Santos)
生年月日: 1999年7月7日(26歳)
所属: ボタフォゴ(ブラジル)
身長: 177cm
カタール大会以降の歩み:
国内リーグで着実に実力をつけてきた中盤の新鋭。2024年にボタフォゴのコパ・リベルタドーレス制覇に貢献し、その活躍が代表首脳陣の目に留まりました。ボール奪取力と技術的な高さが魅力の若手で、大会中での成長にも期待がかかります。
⚡ FW(フォワード)9名
18. ヴィニシウス・ジュニオール(Vinícius Júnior)
生年月日: 2000年7月12日(25歳)
所属: レアル・マドリード(スペイン)
身長: 176cm
カタール大会以降の歩み:
カタールW杯ではブラジルのエースとして期待されましたが、クロアチア戦PK敗退で無得点。しかしその後のクラブレベルでの活躍は凄まじく、2022-23シーズンにCL制覇、2023-24シーズンにはバロンドールの最有力候補と目されたものの惜しくも2位(ロドリが受賞)。2024-25シーズンも22ゴール9アシストとトップレベルの成績を継続しています。圧倒的なドリブルと爆発的なスピード、そしてゴール前での冷静さは今や世界最高峰。今大会はブラジルの”絶対的エース”として臨みます。
19. ハフィーニャ(Raphinha)
生年月日: 1996年12月14日(29歳)
所属: バルセロナ(スペイン)
身長: 176cm
カタール大会以降の歩み:
カタールW杯後にリーズ・ユナイテッドからバルセロナへ移籍。移籍初年度は慣れるのに時間がかかりましたが、2024-25シーズンに完全爆発。公式戦57試合で34ゴール・25アシスト(合計59得点関与) という驚異的な数字を叩き出しました。チャンピオンズリーグでは得点王とアシスト王の2冠を達成。CL得点関与数でメッシの記録に並ぶなど歴史的なシーズンを送りました。バルセロナとは2028年まで契約延長済みで、今大会はヴィニシウスと並ぶブラジルの”2トップの核”として最も期待される選手です。
20. ネイマール(Neymar)
生年月日: 1992年2月5日(34歳)
所属: サントス(ブラジル)
身長: 175cm
カタール大会以降の重要な歩み:
カタールW杯ではグループ初戦のセルビア戦で右足首を負傷しながらも準々決勝まで出場し4得点。代表通算通算77得点(ペレを超えるブラジル歴代最多)のエースとして存在感を示しましたが、チームはクロアチアにPKで敗退。悲願のW杯制覇を果たすことができませんでした。
2023年7月 ── アル・ヒラル移籍
ブラジルW杯以来のビッグニュースとして、大金を積んだサウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍。しかし、その2か月後に悲劇が訪れます。
2023年10月 ── 左膝前十字靭帯断裂・半月板損傷
代表戦(ウルグアイ戦)で接触プレーを受けた際に、左膝の前十字靭帯と半月板を同時に損傷する重傷を負いました。アル・ヒラルでの成績はわずか7試合1得点3アシストにとどまり、実質的に1年以上の長期離脱を余儀なくされました。
2024年10月 ── 369日ぶりの公式戦復帰
アジア・チャンピオンズリーグの試合で369日ぶりにピッチへ戻りましたが、復帰後も半月板の状態が思わしくなく、2024年中の実戦機会は限られたものとなりました。
2025年1月 ── 古巣サントスへの電撃復帰
アル・ヒラルとの契約を解除し(残り約6,500万ドルを自ら放棄)、月給100万レアル(約2,600万円)という破格の条件でサントスへ12年ぶりに復帰。2025年2月5日、33歳の誕生日に古巣のユニフォームを着てピッチに立つという劇的なシーンを演出しました。しかしシーズン通じてふくらはぎの故障にも苦しみ、コンディションは不安定な状態が続きました。
2026年5月 ── W杯メンバーサプライズ選出
アンチェロッティ監督のサプライズ決断でメンバー入り。監督は「キャプテンは担わないこと」「先発は保証しないこと」「SNSへの過度な露出を控えること」という3条件を提示した上での招集です。「プレーに値すれば出場させる」という言葉通り、ネイマールにとっては自らのパフォーマンスで証明するしかない状況です。
2010・2014・2018・2022年に続く4度目のW杯。ケガと戦い続けてきた34歳のエースが、北中米の大地で最後の輝きを放つことができるか。ブラジル中が、いや世界が注目しています。
21. マテウス・クーニャ(Matheus Cunha)
生年月日: 1999年6月27日(26歳)
所属: マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
身長: 181cm
カタール大会以降の歩み:
カタールW杯後にウォルバーハンプトン(ウルブズ)で大ブレイクし、2024-25シーズンはプレミアリーグのトップスコアラー争いに加わるほどの活躍を見せました。その結果2025年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。技術の高いポストプレーとシュートの鋭さで代表FW陣の選択肢を広げる存在です。
22. ガブリエウ・マルティネッリ(Gabriel Martinelli)
生年月日: 2001年6月18日(24歳)
所属: アーセナル(イングランド)
身長: 178cm
カタール大会以降の歩み:
カタールW杯当時21歳だったマルティネッリはアーセナルの若き左ウィンガーとして急成長中。2023-24・2024-25とアーセナルがプレミアリーグ上位を争う中で積極的な活躍を続けています。同じアーセナルのチームメイトであるガブリエル・マガリャンイスとともに今大会に臨む”アーセナル・ブラジル組”の一人です。爆発的なスプリントと思い切りのよいシュートが武器。
23. エンドリッキ(Endrick)
生年月日: 2006年7月21日(19歳)
所属: リヨン(フランス)※レアル・マドリード保有
身長: 174cm
カタール大会以降の歩み:
2022年のカタールW杯時はまだ16歳。パルメイラス(ブラジル)での圧倒的な活躍でレアル・マドリードが争奪戦を制し、2024年に加入。レアルでの1年目(2024-25)は37試合7得点と結果を残しましたが、定位置獲得には至らず。2026年W杯を見据えて2026年1月にリヨンへ半年レンタル移籍し、18試合7ゴール7アシストと躍動中です。19歳という若さで臨む今大会、将来のブラジル代表エース候補として世界が注目しています。次大会(2030年)のブラジルはエンドリッキを中心に据えることが確実視されており、今大会での経験は何物にも代えがたい財産になります。
24. ルイス・エンヒキ(Luiz Henrique)
生年月日: 2001年8月2日(24歳)
所属: ゼニト(ロシア)
身長: 176cm
カタール大会以降の歩み:
ボタフォゴからゼニトへ移籍した若手ウィンガー。2024年のボタフォゴ・コパ・リベルタドーレス制覇に大きく貢献した功労者の一人です。スピードと突破力が持ち味で、欧州リーグ以外での活躍ながらアンチェロッティ監督の評価を得てのメンバー入りとなりました。
25. イゴール・チアゴ(Igor Thiago)
生年月日: 2001年7月2日(24歳)
所属: ブレントフォード(イングランド)
身長: 188cm
カタール大会以降の歩み:
ベルギーのクラブ・ブルージュで才能を開花させた後、2024年にイングランド・ブレントフォードへ移籍。強靭なフィジカルと高い空中戦能力を持つ万能型FWで、プレミアリーグでも一定の結果を残しています。今回が初のW杯となる期待の大型ストライカーです。
26. ハイアン(Rayan)
生年月日: 2004年2月8日(22歳)
所属: ボーンマス(イングランド)
身長: 174cm
カタール大会以降の歩み:
2022年当時まだ17~18歳という超若手。クラブ・アントワープ(ベルギー)での活躍が認められ2024年にイングランドのボーンマスへ移籍し、プレミアリーグで数多くの得点に絡む活躍を見せています。エンドリッキと同様に次世代のブラジルを担う存在として、今大会での経験値習得が期待されます。
📊 監督:カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)
生年月日: 1959年6月10日(66歳)
国籍: イタリア
レアル・マドリードをCL優勝へと導いた世界最高峰の監督が、満を持してセレソンの指揮を執ります。2025年にブラジル代表監督に就任し、選手個々の能力を最大限に引き出すフレキシブルな采配で知られています。今大会では自身初のW杯制覇という個人的なミッションと、ブラジル20年ぶりの優勝という国民の悲願を背負っての挑戦です。
🏆 2026年ブラジルの優勝可能性
ブラジルは1994・1998・2002・2006・2010・2014・2018・2022年と8大会中W杯優勝は2002年(日韓大会)が最後。実に24年間タイトルから遠ざかっています。しかし今大会は史上最高レベルの選手層を誇っており、アンチェロッティ監督のマネジメント力もあって、多くの専門家が優勝候補筆頭に挙げています。
ネイマールが本調子を取り戻せるか、エンドリッキやハイアンといった若手が台頭できるか——。サッカー王国ブラジルの北中米での戦いに、世界中が熱い視線を送っています。
🌟 【追加特集①】注目選手3名を徹底深掘り
① ヴィニシウス・ジュニオール——”世界最高”の称号をかけたW杯
カタールW杯後の約3年半、ヴィニシウスは文字通り「世界最高の選手争い」を演じ続けてきました。
2022-23シーズンにレアル・マドリードをCL優勝へと導き、2023-24シーズンにはバロンドールの最有力候補として本命視されましたが、惜しくもロドリ(マンチェスター・シティ)にわずか41ポイント差で2位。「レアル・マドリードの成功が票を分散させた」との指摘もあり、受賞を逃した悔しさは本人も語っています。
| シーズン | クラブ | リーグ出場 | 得点 | アシスト |
|---|---|---|---|---|
| 2022-23 | レアル・マドリード | 35 | 17 | 9 |
| 2023-24 | レアル・マドリード | 26 | 15 | 7 |
| 2024-25 | レアル・マドリード | 30 | 11 | 7 |
| 2025-26 | レアル・マドリード | 33 | 22 | 9 |
2025-26シーズンは公式戦53試合22ゴール9アシストと近年最高の成績を残しており、W杯イヤーに最高潮に達してきた印象です。ブラジルにとっての「絶対的エース」として、北中米の大舞台に臨みます。
② ハフィーニャ——2024-25は「世界最高の1年」を送ったウィンガー
ハフィーニャの2024-25シーズンは、近年のサッカー史に残るほどの爆発的なシーズンでした。
| 大会 | 出場 | 得点 | アシスト |
|---|---|---|---|
| ラ・リーガ | 36 | 18 | 13 |
| チャンピオンズリーグ | 13 | 13 | 9 |
| 全公式戦合計 | 57 | 34 | 25 |
チャンピオンズリーグでは得点王(13ゴール)とアシスト王(9アシスト)を同時制覇するという異次元の成績を達成。CL得点関与数でメッシの記録に並び、クリスティアーノ・ロナウドの大会記録まで3得点に迫りました。シーズン全体での得点関与は59に達し、「今年最もノっているアタッカー」と世界中から称賛されています。バルセロナは2028年まで契約延長を発表済みで、今大会のブラジルを支える「最大の武器」です。
③ エンドリッキ——19歳の未来のブラジルを体現する”次代の王”
| シーズン | クラブ | 出場 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 2023-24 | パルメイラス | 34 | 17 |
| 2024-25 | レアル・マドリード | 37 | 7 |
| 2025-26 | リヨン(レンタル) | 18 | 7(7A) |
2024年にレアル・マドリードへ加入した19歳のスーパータレント。移籍初年度はさすがに出場機会が限られましたが、2026年W杯へのプレータイムを確保するためにリヨンへレンタル移籍し、18試合7ゴール7アシストと見事な活躍を見せました。ロドリゴの怪我によってエンドリッキへの期待は一気に膨らんでいます。「次代のブラジルのエース」として、今大会での経験が将来の礎になります。
🚨 【追加特集②】主な落選選手——涙の11人
今大会は激しい選考争いの末、実績のある選手たちが次々と落選となりました。
ロドリゴ(FW/レアル・マドリード)——無念の大怪我
生年月日: 2001年1月9日(25歳)
カタール大会後、ネイマール不在のブラジル代表で10番を背負い続けてきたエース。2023-24シーズンには代表の攻撃を牽引し、2025-26シーズン開幕前は今大会の「主役」と目されていました。しかし2026年3月、復帰戦のヘタフェ戦(ラ・リーガ)で右膝前十字靭帯断裂・外側半月板断裂という重傷を負い、W杯出場が完全に絶望的になりました。
本人はインスタグラムで「人生最悪の日の一つだ。この怪我をずっと恐れていた」と胸中を明かし、代表チームやファンも衝撃を受けました。ネイマール本人も「ロドリゴのことは信じられなくて悲しい」とコメント。この一大戦力喪失がメンバー構成に大きな影響を与え、ネイマールのサプライズ復帰につながった面もあります。
リチャーリソン(FW/トッテナム・ホットスパー)——カタールの英雄が落選
生年月日: 1997年5月20日(29歳)
2021年東京オリンピックでの金メダル獲得、カタールW杯での3得点(特にセルビア戦のオーバーヘッドキックは大会屈指の名ゴール)と、ブラジル代表の象徴的な選手の一人でした。しかしカタール後はトッテナムで度重なる怪我に苦しみ、安定したコンディションを維持できず。2025-26シーズンも十分な出場を確保できなかったことが響き、まさかの落選となりました。カタールでの姿を知るファンからは惜しむ声が多く聞かれました。
ジョアン・ペドロ(FW/チェルシー)——英メディアも驚愕した最大のサプライズ落選
生年月日: 2001年9月9日(24歳)
今大会で最も驚きをもって報じられた落選選手がジョアン・ペドロです。2025-26シーズンはチェルシーで34試合15ゴール8アシストを記録し、クラブ年間MVPにも選ばれる活躍を見せていました。英国メディアは「衝撃的な結果」「チェルシーのスターがまさかの落選」と一斉に報じ、SNSでも賛否の声が広がりました。
アンチェロッティ監督は「ヨーロッパで見せた今シーズンの活躍を考えれば、彼はこのリストに入るに値していた」としながらも選外とした決断について「選手それぞれの個性も考慮した」と説明。本人は落選後に「悔しさもサッカーの一部。僕も一人のファンとしてブラジルを応援する」とコメントし、成熟した態度を見せました。チェルシーからはゼロ選出という異例の結果にもなっています。
チアゴ・シウバ(DF/FCポルト)——43歳の偉大な大ベテランが最後のW杯に届かず
生年月日: 1984年9月22日(41歳)
PSGやチェルシーで長くプレーしてきたブラジルサッカーの伝説的DF。カタールW杯でも代表の最終ラインを支えましたが、2025-26シーズンにポルトへ移籍した41歳のベテランは今回のメンバー選考でついに代表から外れることとなりました。輝かしいキャリアに幕を下ろす形となり、多くのファンがその功績を称えています。
アントニー(MF・FW/レアル・ベティス)——マンUでの失敗から再起も届かず
生年月日: 2000年7月24日(25歳)
マンチェスター・ユナイテッドへの高額移籍(約8,900万ユーロ)後、期待を大幅に下回るパフォーマンスで批判を浴び続けました。レアル・ベティスへのレンタル移籍で再起を図りましたが、代表復帰には至りませんでした。
その他の落選選手
| 選手名 | ポジション | 所属 | 落選の主な要因 |
|---|---|---|---|
| エステヴァン | FW | チェルシー | 年齢的な若さと経験不足 |
| アンドレイ・サントス | MF | チェルシー | アンチェロッティ体制での代表定着ならず |
| ジョアン・ゴメス | MF | ウォルバーハンプトン | ポジション競争で敗れる |
| ジョエリントン | MF | ニューカッスル | コンディション面などの要因 |
| べラウド | DF | パリ・サンジェルマン | DF陣の激戦区で惜しくも落選 |
| カルロス・アウグスト | DF | インテル・ミラノ | 競争の末に落選 |
📉 【追加特集③】カタール大会後の”暗黒期”——監督4人交代の混乱と復活
ブラジルはカタール大会後、史上最大の危機と呼ばれる時期を経験しました。南米予選では「あのブラジルが」と世界を驚かせる低迷を見せ、監督が次々と交代するという異例の事態が続いたのです。
第1章:チッチ監督の退任(2022年12月)
2019年から代表を率い、コパ・アメリカ2019優勝を果たしたチッチ(チチ)監督。カタールW杯ではグループステージ全勝・準々決勝進出と結果を残しましたが、PK戦でのクロアチア敗退を受けて退任。8年間の長期政権に幕を下ろしました。
第2章:ラモン・メネゼス暫定監督(2023年1~6月)
後任監督が決まらない中、U-20代表監督だったラモン・メネゼスが暫定として代表を指揮。正式就任にはならず、わずか数か月で役割を終えました。
第3章:フェルナンド・ジニス監督(2023年7月~12月)——異例の”クラブ兼任”で迷走
成績:6試合2勝3分1敗
フルミネンセの現役監督との兼任という異例の形で就任。コパ・リベルタドーレス制覇を目指すクラブと、W杯予選を戦う代表の両立という難題を抱えました。予選では開幕2連勝のスタートを切ったものの、その後南米予選で史上初の3連敗(ウルグアイ0-2、コロンビア1-2、アルゼンチン0-1)という屈辱を味わいます。就任わずか6か月で解任。ブラジルは予選の早い段階から下位に沈む異常事態に陥りました。
第4章:ドリヴァウ・ジュニオール監督(2024年1月~2025年3月)——立て直しを図るも力尽きる
南米予選成績:12試合5勝3分4敗
ブラジル代表指揮官の経験者でもあったドリヴァウ・ジュニオールが就任し、一定の立て直しを図りました。予選中盤では5位前後まで浮上し、出場権確保へ向けて前進。しかし2025年3月のアルゼンチン戦(ホームゲーム)でまさかの1-4大敗を喫したことで、ブラジル国内の批判が一気に高まり、試合の2日後に解任が決定しました。
第5章:カルロ・アンチェロッティ監督就任(2025年5月)——史上初の外国人指揮官
就任後成績:10試合5勝2分3敗
ドリヴァウ解任後、CBFはブラジル代表史上初の外国人監督というビッグサプライズ人事を断行。レアル・マドリードを複数回のCL優勝へ導いたカルロ・アンチェロッティ(イタリア人)の招聘を発表しました。選手とのコミュニケーション力の高さ、強者のマネジメント術、フレキシブルな戦術で知られる名将の起用は、ブラジル国内で賛否を呼びましたが、就任後は即座にチームを立て直し、南米予選の残り試合を乗り切って出場権を確保しました。なお、アンチェロッティ監督は2030年W杯まで契約延長済みであり、長期政権が期待されています。
📊 カタール大会後の南米予選 最終成績
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 最終順位 | 5位(10か国中) |
| 勝ち点 | 28(歴代最少) |
| 成績 | 18試合 8勝4分6敗 |
| 得点 | 30点 |
| 失点 | 22点 |
南米予選で5位という結果は、ブラジル代表史上でも屈指の低迷ぶりとして記録されています。勝ち点28は南米予選(10か国総当たり形式)史上初めて勝ち点30を下回ったという、屈辱の記録でした。ブラジルが予選を苦戦する一方で本大会に強いという”ジンクス”も語られており、今大会の巻き返しに期待がかかります。
監督4人交代の歴史まとめ
| 時期 | 監督名 | 就任形態 | 退任理由 |
|---|---|---|---|
| 〜2022年12月 | チッチ | 正式 | カタールW杯ベスト8敗退で自ら退任 |
| 2023年1〜6月 | ラモン・メネゼス | 暫定 | 正式就任に至らず交代 |
| 2023年7〜12月 | フェルナンド・ジニス | 正式(クラブ兼任) | 予選3連敗で解任 |
| 2024年1月〜2025年3月 | ドリヴァウ・ジュニオール | 正式 | アルゼンチン戦1-4惨敗で解任 |
| 2025年5月〜現在 | カルロ・アンチェロッティ | 正式(史上初外国人) | 現任(2030年W杯まで契約延長済み) |
まとめ
カタール大会後のブラジルは、予選での歴史的苦戦、監督の4度交代、そしてロドリゴの大怪我という試練を乗り越えてきました。ネイマールの電撃復帰、ハフィーニャの世界最高クラスのシーズン、エンドリッキという未来の星——すべてが揃った今、アンチェロッティ監督が”セレソン”を20年ぶりの世界一へ導けるか。
ブラジル代表の北中米の戦いから目が離せません。

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